宮城県の牧草から基準値超の放射性セシウム

宮城県は18日、県内の丸森町と大崎市で採取された牧草のサンプルから、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。

  県は今月11日、県内3か所の公共放牧場で牧草を採取し、放射性物質の量を測定した。丸森町のサンプルからは一キロあたり1530ベクレル、大崎市のサン プルからは一キロあたり350ベクレルの放射性セシウムが検出された。これは、国が乳牛と肉牛に対して定めた暫定規制値の300ベクレルを超えている。

 県は、今後の調査で「利用可能」と確認できるまで、県内全域で乳牛と肉牛への牧草の利用を見合わせることなどを畜産農家に要請した。