敦賀原発2号機、7日に停止 1次冷却水で放射能濃度上昇

日本原子力発電は6日、敦賀原子力発電所2号機(福井県敦賀市、出力116万キロワット)の1次冷却水の放射性物質(放射能)濃度が上昇しているため7日に原子炉を停止すると発表した。核燃料から漏れだしている疑いがあり、燃料体を点検して破損していた場合は取り換える。

 7日午前9時ごろから出力を下げていき、午後5時ごろに発電を停止、同8時ごろに原子炉を止める。同社では、東海第2原発が地震で、敦賀原発1号機が定期点検でそれぞれ停止中。これですべての原発が停止することになる。

  敦賀原発2号機では2日に1次冷却水の放射能濃度を測定したところ、前回調査(4月26日)と比べて放射性ヨウ素133が倍の1立方センチメートルあたり 4・2ベクレル、希ガスが750倍の同3900ベクレルあった。その後も濃度に大きな変化はなく、燃料体に何らかの損傷があると判断した。

 規制は放射性ヨウ素133が対象で同4万ベクレルまでとされ、今回の検出値は1万分の1。同機は193体の燃料を昨年2月に装荷し、同7月から燃焼させている。同社は今後、燃料体を一つずつ点検するとともに1次冷却水の浄化作業を行う。